青春のイーストエンド

CULT FLOWERSボーカリスト小川敦也のレコード日記

13〜14年前かな。USソフトロックのレコードをよく買ってた。
とにかく情報が少ないジャンルなので
ジャケットの雰囲気から勘を頼りに買うことも多かった。
パンクから入ると遠いジャンルだけれどフリッパーズギターを経由するとかなりの近道。

the four king cousins / introducing...(US-ORIGINAL)
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パワーポップは一時期色々と聴いたけどどうしても馴染まなかったんだよ。
このバンドも嫌いじゃない。でも同時代だとやっぱりネオモッズの方がしっくりくる。
好みの問題だよね。
Yシャツで言うとボタンを上までしっかり留めてるかひとつふたつ外してるかの違い。
やっぱり折り目正しいのが好き。

PEZBAND
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キンクス聴くと英国人の気分でスーツ着てネクタイ締めて紅茶なんか飲みなくなる。
で、フィッシュ&チップスとエールだね。スタイルから入るって大事。
難しそうとか真似できないとか思わせるよりも、
かっこいいとか真似したいって思わせてほしいね。やっぱり。

THE KINKS(UK-ORIGINAL)
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数年前に上海の街を旅した時はずっと幻の中にいるような気分だった。
幻想と魅惑とスリルに取り憑かれ、熱にうなされているようなそんな不思議な気分。
東京に戻ったあと、上海は昔から魔都と呼ばれていたという事を知る。
肌で感じたあの感覚は正しかったわけだ。

吉田日出子 / 上海バンスキング
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最初はブルーハーツ、それからジュンスカ、そのあとはラフィンとコブラ。
そうやって始まって、それ以来好きな音楽はどんどん増え続けた。
聴かなくなったり飽きたりする時期はそりゃあるけどさ、
でも好きだった音楽を嫌いになった事は今まで一度も無かったよ。

JUN SKY WALKER(S) / 歩いていこう
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ストラングラーズはキャッチーさや派手さが無いし曲もなんだか解りにくくて、
ロンドンパンクのアイコンとしては常に最後尾に位置してた。
だから十代の頃の僕には接点はあまり無かったし存在は遠かった。
だけど本当は一番凶暴な黒い獣だって事を後々になって知る事になる。

The Stranglers / 夜獣の館
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ジャムは文句無しにかっこいいんだけど、
もし4人だったらなんて事をどうしても考えてしまう。
ポールウェラーは才能も技術もルックスも全部持っていて、
だから3人で充分だったんだろうけど、でももしジャムが4人だったら
歴史が変わるほどかっこよかったんじゃないかって。

The JAM / イン・ザ・シティ
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十代の頃、ピストルズ、クラッシュ、ラモーンズって順で聴いて、
次に聴いたのがダムド。今思うとこれ以上無いくらい良い順番。
レコード会社の思惑通り、とにかくジャケットと意味ありげな邦題に惹かれた。
音は妖しく不穏で攻撃的で、そして少し血の匂いがした。

THE DAMNED / 地獄に堕ちた野郎ども
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クラッシュに感じた生真面目さと実直さ。
ピストルズは笑いながら究極の答え、圧倒的なNOを突きつけてきたけど、
クラッシュは律儀にもしかめっ面で答えにたどり着く前の自身の葛藤をそのまま歌っていた。
「ぶっ壊せ」じゃなく「暴動を起こしたい」なんて素直な言葉で。
優しいよね。

THE CLASH / 白い暴動
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机の上で一日中うつ伏せになって、俺にはパンクロックが、
セックスピストルズがあるんだと思いながらどうにかやり過ごした高校三年間。
友達もいないし本当に苦痛の塊だったけど、全然休まなかったし成績だって良かったぜ。
ジョニーロットンに憧れてたからさ。

SEX PISTOLS / 勝手にしやがれ
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