THA BLUE HERBが好きです。

とても強くて、すごく優しいから。

僕はブルーハーブを聴く時はいつも、
スピーカーの前に座り微動だにせず息をひそめながら聴く。
言葉のひとつひとつを聴き逃すまいと。
言葉をつぐむトーンを感じ逃すまいと。
言葉を発する感情の温度を捕らえ逃すまいと。

そしてその全ては、僕の精神の本棚の奥へと強く優しく深く突き刺さる。

言葉と言葉を繋ぐ微かな呼吸の音さえも、重要なメッセージだ。

C面の一曲目「孤憤」には、曲中、一度だけ訪れる奇跡の瞬間がある。
その瞬間は、このレコードで何より大事な場面。
そして最も胸に強く突き刺さる瞬間。

僕は、THA BLUE HERBの青い花が咲く札幌の街、
同じその街でバンドを始めた事、そこで育って来た事を、誇りに思います。


THA BLUE HERB 「STILLING,STILL DREAMING」
thablueherb.jpg