青春のイーストエンド

CULT FLOWERSボーカリスト小川敦也のレコード日記

カテゴリ: 洋楽

60年代USガレージの発掘はつまりは古いお墓の掘り起こし作業。
真夜中にたったひとりショベルを抱えて。
だからジャケットとかバンド名とか、より怪しくて得体の知れない方が俄然盛り上がる。
チープでチャーミングなホラーコレクション。

QUESTION MARK AND THE MYSTERIANS / 96 TEARS(US-ORIGINAL)
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60年代USガレージ。黒ずくめのオルガンとファズギター。
アメリカのバンドはなんとなく英国のバンドよりも発想が自由な気がするのは土地が広いから?
イギリスのバンドは伝統に誇りを持っている分、
壊すのも作るのもいつもその伝統が基準になっているイメージ。

THE MUSIC MACHINE / TURN ON(US-ORIGINAL)
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13〜14年前かな。USソフトロックのレコードをよく買ってた。
とにかく情報が少ないジャンルなので
ジャケットの雰囲気から勘を頼りに買うことも多かった。
パンクから入ると遠いジャンルだけれどフリッパーズギターを経由するとかなりの近道。

the four king cousins / introducing...(US-ORIGINAL)
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パワーポップは一時期色々と聴いたけどどうしても馴染まなかったんだよ。
このバンドも嫌いじゃない。でも同時代だとやっぱりネオモッズの方がしっくりくる。
好みの問題だよね。
Yシャツで言うとボタンを上までしっかり留めてるかひとつふたつ外してるかの違い。
やっぱり折り目正しいのが好き。

PEZBAND
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キンクス聴くと英国人の気分でスーツ着てネクタイ締めて紅茶なんか飲みなくなる。
で、フィッシュ&チップスとエールだね。スタイルから入るって大事。
難しそうとか真似できないとか思わせるよりも、
かっこいいとか真似したいって思わせてほしいね。やっぱり。

THE KINKS(UK-ORIGINAL)
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ストラングラーズはキャッチーさや派手さが無いし曲もなんだか解りにくくて、
ロンドンパンクのアイコンとしては常に最後尾に位置してた。
だから十代の頃の僕には接点はあまり無かったし存在は遠かった。
だけど本当は一番凶暴な黒い獣だって事を後々になって知る事になる。

The Stranglers / 夜獣の館
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ジャムは文句無しにかっこいいんだけど、
もし4人だったらなんて事をどうしても考えてしまう。
ポールウェラーは才能も技術もルックスも全部持っていて、
だから3人で充分だったんだろうけど、でももしジャムが4人だったら
歴史が変わるほどかっこよかったんじゃないかって。

The JAM / イン・ザ・シティ
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十代の頃、ピストルズ、クラッシュ、ラモーンズって順で聴いて、
次に聴いたのがダムド。今思うとこれ以上無いくらい良い順番。
レコード会社の思惑通り、とにかくジャケットと意味ありげな邦題に惹かれた。
音は妖しく不穏で攻撃的で、そして少し血の匂いがした。

THE DAMNED / 地獄に堕ちた野郎ども
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クラッシュに感じた生真面目さと実直さ。
ピストルズは笑いながら究極の答え、圧倒的なNOを突きつけてきたけど、
クラッシュは律儀にもしかめっ面で答えにたどり着く前の自身の葛藤をそのまま歌っていた。
「ぶっ壊せ」じゃなく「暴動を起こしたい」なんて素直な言葉で。
優しいよね。

THE CLASH / 白い暴動
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机の上で一日中うつ伏せになって、俺にはパンクロックが、
セックスピストルズがあるんだと思いながらどうにかやり過ごした高校三年間。
友達もいないし本当に苦痛の塊だったけど、全然休まなかったし成績だって良かったぜ。
ジョニーロットンに憧れてたからさ。

SEX PISTOLS / 勝手にしやがれ
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まるで呂律が回らないチューインガムのようなウィークエンド。
足はフラフラ。でも目は冴えてる。
45回転のダンスナンバーピッチを上げて、
明日が潰れても構わない。朝まで踊り続けよう。

MARTHA AND THE VANDELLAS / HEAT WAVE(US-ORIGINAL)
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20代前半に聴いてたリズム&ブルース。
中でもシュープリームスが好きだった。
ススキノの地下室で朝まで鳴り続くリフレインとアディオスアミーゴ。
フロアタムを壊して怒られたり。
まったくいい加減な割れたビール瓶のような毎日。
ライラックが咲く前の夜の出来事。

THE SUPREMES / THE SUPREMES A' GO-GO(UK-ORIGINAL)
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ロンドンへは早く行った方がいい。
ブリティッシュビートもモッズもパンクもニューウェーブも、
シューゲイザーもブリットポップもロックンロールリバイバルも、
全部繋がっていて、理屈や言葉を超えたところできっともっと大好きになる。
ジャンルはただの記号で、結局は全部同じ事。

THE JACQUES
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イーストビレッジやソーホー、グリニッジビレッジやチェルシーの
真夜中を走る地下鉄の、軋む線路の音を掻き消すためには、
フォークギターの音だけじゃ足りなかったってだけの事。
裏切り者と罵られても、さあ構わずボリュームを上げろ。

BOB DYLAN / HIGHWAY 61 REVISITED(US-ORIGINAL)
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ラモーンズは冬の匂い。12月の匂いがする。
何でだろ。ジョーイの声が悲しいからかな。
ギターは雨の音に聞こえるし。
ディーディーもジョニーもいいけど、ラモーンズが特別なのは
やっぱりジョーイが悲しみを背負ってるからだと個人的にはそう思ってる。

RAMONES / ラモーンズの激情
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イギリスでのスミスの重要度って日本に比べてかなり凄い感じがある。
カムデン辺りに行くとそこら中のストゥールでTシャツなんか売られてて、
日本で言えば80年代のバンドのTシャツが竹下通りで今でも売られているようなもの。
やっぱり愛され方が違うんだなって感じる。

THE SMITHS / BEST...
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リバティーンズのTime for Heroesもそうだけど、
英国の労働者階級に生まれていたとしたら、この曲はきっと特別に響くんだろうなって思う。
自分達のどうにもならない毎日もそう悪くないと思わせてくれる。
ブルーハーツの終わらない歌みたいだなって思う。

Elvis Costello / Welcome to the Working Week
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イギリスのバンドってアメリカのバンドに比べると
やっぱりリズムが弱くて、歌も下手だしちょっと暗いし青臭い。
でもそこが堪らなく愛おしくなる。
決してそんなつもりないんだけど結果的にそういうバンドばっかり好きになる。
エールが飲みたい。

THE VACCINES / WHAT DID YOU EXCEPT FROM THE VACCINES?
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ビートルズってメジャー過ぎて昔は探究心に火がつかなかったんだよな。
好きだしレコードも沢山持ってるけど。
もっとマイナーなマージービートとかモッズバンドを聴き漁ってた。
その方がクールだと思って。
屈折してるんだけどそういうの嫌いじゃなかった。

THE BEATLES / PLEASE PLEASE ME(UK-ORIGINAL)
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2014年ロンドンにリバティーンズを見に行った時、そのイベントにポーグスも出ていた。
スタッフに抱えられながらよろよろと力無くステージに登場したシェインマガウアンを
大歓声で迎え入れる観客。
その光景が忘れられない。

THE POGUES / Poguetry in motion
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香港の街を旅した時に感じたノスタルジー。
ジャッキーチェンは少年時代のヒーローだった。
階段と坂だらけの街を、魂のルーツに触れるようにトラムに揺られ南風に吹かれながら、
どこまでも行ける気がしてならなかった。
恋する惑星で流れるThings in Lifeって曲。この曲が最高。

DENNIS BROWN / HOLD TIGHT
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このレコード、THE WHOの1stと同じくらい好きなんだけど長年の疑問。
モッズのレコードとしてはMY GENERATIONと肩を並べる存在なのに、
ブリティッシュビートの括りだとビートルズ、ストーンズ、フー、キンクスと
いまいち肩を並べないのはどうしてなんだろ。
黒すぎるのかなあ。

SMALL FACES(UK-ORIGINAL)
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誰ひとりもやろうとしない事や誰もやっていない事、
きっと馬鹿にされるんじゃないかと誰もが躊躇してしまうような事を見つけたならラッキー、
まるで何事もなく当たり前の事かのように素知らぬ顔してやってしまえばいいと思う。
それで一番乗り。伝説の始まり。

KITTY, DAISY&LEWIS
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四方に灰色のビルがひしめく目抜き通りの交差点を、
二人乗りや三人乗りのスクーターが無数に行き交っている。
夜市のライトはいつまでも眩しく、
生きる事への貪欲さの前には論理はまるで無意味だと知らされる。
台北のレコード屋さんでジャケ買いした一枚。

Cyntia M. / Bistro Blue
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戦前ブルースから2020年代まで、気になるレコードは全部集めている。
その時期その時々の気分もあるから、ある程度ジャンルが偏る事もあるけれど。
60年代のモッズのレコードはこの一枚を手に入れて以来ちょっと中断してる。
だってこれが頂点だもん。

THE WHO / MY GENERATION(UK-ORIGINAL)
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ソフトロックって全然ソフトじゃないよ。
過剰なほど複雑に構成された編曲も完璧なハーモニーも、
そこに強固な意志を感じるし、それを難解な音楽としてではなく
ポップでキャッチーな楽曲として創り上げてしまうなんて、
まるで激しさの塊じゃないかと思う。

ROGER NICHOLS & THE SMALL CIRCLE OF FRIENDS
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きっとピルスナーよりもエールが好きっていうのと同じ理由で、
ガレージよりもモッズ、
パワーポップよりもネオモッズやギターポップ、
グランジよりもシューゲイザー、
メロコアよりもブリットポップが好き。

oasis / Whatever
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中学生の頃一番最初に聴いたセックスピストルズ。
未だにこの編集盤が一番好き。
結局のところ中学生の頃から何も変わっていない。
ジョニーロットンはニヤニヤしながら今も僕に囁きかける。
「頭を使え。そして全部ぶっ壊せ。世界を変えろ。やっちまえ」って。

SEX PISTOLS / FLOGGING A DEAD HORSE
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ネオアコは大好きだよ。精神性はパンクだし洒落てるしね。
レコードも沢山持ってる。これも超貴重盤の一枚。
でもこのジャンルを突き詰めていくとどこかでパンクが聴きたくなる。
やっぱり原点なんだな。
この気持ちを失った時が青春の終わりだと思ってる。

orange juice / Falling and Laughing
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何年か前にたいして期待せずに行ったソウルの街は、
ギラギラに輝く最先端の街と時が止まったような古い街が至る所に混在していて、
その対比はとても刺激的で想像を遥かに超えていた。
味の薄いラガービールとダンスミュージック。
自分の目で見なきゃわからない。

say sue me / Where We Were Together
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誰も使わないクラシックギターとか、誰も選ばないようなビンテージギターとか、
馬鹿馬鹿しくて誰も書かなかった歌詞とか、およそ不釣り合いなコード、
時代錯誤の編曲、誰も着ないコート、誰も履かない靴、
何だって結局カッコイイと思わせた奴の勝ちなんだぜ。

Peter Doherty / Babyshambles
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90年代って当時空っぽに見えた80年代の空気を否定するかのようなヘヴィーな音楽が多かった。
80年代への鮮やかなカウンターだった。
だけどその閉塞感がその後30年も続くなんて。
鮮やかなカウンターはいつしか日常に取って代わり、
空っぽだった日々が輝いて見えるという皮肉。

Hole / Live Through This
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60年代のガレージパンクって、当時世界中で無作為に散らばっていた石ころを、
90年代に色や形ごとに並べ直して再整列、再定義したジャンルだと思っている。
今はそこまで趣味じゃないけれど一時期熱心に集めていた。その中の1枚。

ニュージーランド産ビートバンド
THE BREAKAWAYS / ALL FOR ONE

寒そう!
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60年代のモッズビートを聴き漁ってた頃に当然のように巡り合った1枚。
モッズって普遍的な事じゃなく、
究極はその時代その瞬間に何が一番かっこいいかを嗅ぎ分ける嗅覚と、
今日かっこいいものも一週間後にはもう古いよって言ってしまえるセンスだと思う。

GEORGIE FAME / R&B at the Flamingo
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ブルックリンの街の夕暮れ時。
対岸に見える摩天楼の美しさ。
ウィリアムズバーグのパブの名前も知らないピルスナー。
タイムズスクエア。ネオン看板。
ハーレムの安宿。クイーンズの匂い。
ブリーカーストリート。チェルシー。
キルズを聴くといつもニューヨークの事を思い出す。

THE KILLS / NO WOW
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パリの街はイメージよりもずっと粗野で野蛮で退廃的だ。
そりゃロマンチックな一面もあるけれど、どんな世界にも表と裏があるって話。
この街でクールでいるには屈強な精神と野生の勘、そしてインテリジェンスが必要って事。
10年前に僕は身をもって学んだ。

Chantal Goya / les années60
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ロンドンの街、夜のピカデリーサーカスはまるで街ごと魔法にかかったように煌めいていて、
階段を登り地下鉄の出口を出た途端、僕は一瞬でこの街の虜になった。
こんな事は生まれて初めての出来事だった。風景は今も脳裏に焼き付いたまま。
このレコードは音数が少なくて大好きだ。

The xx / xx
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20代前半、複雑に入り組んだ自我の果てに逃げ込んだニヒリズム。
要は圧倒的に経験値の不足した現実というジグソーパズルを、
どうにか観念のピースだけで埋めようとしていた。
土台無理な話。
そんな日々ジョンルーリーのサックスの音色はとてもリアリティーを持って響いた。

THE LOUNGE LIZARDS
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18歳の頃すすきのの路上で知り合って、よく一緒に歌ってた龍太郎って奴がいる。
同い年なんだけどアメリカ文学や音楽に詳しくて、
バロウズやブコウスキーなんか愛読してて周りで一番クールだった。
龍太郎元気かな。10月になると毎年思い出す。
そいつが教えてくれたレコード。

TOM WAITS / CLOSING TIME
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ドキドキするような新しい時代の幕開け。

ハートに詰め込んだ3000枚のレコードと、
サンバーストのギブソン335。
25着のテーラードジャケット。
ピカピカに磨いたチェルシーブーツと
アレッサンドリアのボルサリーノが出番を待ってる。

心はどんなに強く引いた線も、そびえ立つ壁も、
国境さえも飛び越えて行く。

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この長いトンネルをくぐり抜けたら、

東京の街で、ロンドンの街で、ニューヨークの街で、
パリの街で、シンガポールの街で、ソウルの街で、
台北の街で、香港の街で、マカオの街で、
上海の街で、バンコクの街で、ブライトンの街で、
クアラルンプールの街で、札幌の街で、

We'll meet again.
また会いましょう。

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I like both bands.

86年生まれのこのレコード。
曲もメロディーもルックスも声もフレーズも最高。
タイトルもいい。

ギターも歌も下手くそでさ、演奏は今にも崩れそうで、
リズムも音程もぎりぎりの所で何とか持ちこたえながら、
青く煌めく強いエネルギーに満ち溢れている。

そんなロックンロールバンドが好きだ。

このレコードすごく高かった。
多分家にあるレコードの中で一番高いんじゃないかな。

ブルーハーツの7インチボックスも買ったよ。
こっちも高かったけど、そりゃ買っちゃうよね。
だってブルーハーツだもん。
まだ聴いてないよ。多分この先もそんなに聴く事ないかもしれない。
聴かなくたって全曲身体に流れているから。

何かの始まり方って自分では選べない事も多いと思う。
偶然だったり、自分の意思とは別のところで始まったり。

僕のロックンロールはブルーハーツから始まった。
自分の意思とは別のところで。
向こうから勝手に14才の無防備な僕の心に入り込んできて、
心ごと全部奪われて、そしてそれで最後さ。
今日に至るんだよ。

どんなに時が流れても、その事実はこれからも変わらない。

85年のTHE BLUE HEARTS
86年のEPISODE FOUR

そんなロックンロールバンドが好きだ。

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これすごくいいアルバムだ。
燃えるね。
青く燃え上がる炎。

oasisとの出会いは20歳の頃。

当時僕は札幌でひとり暮らしをしていて、
正月にひさびさ帰省した釧路に出来ていた新しいCDショップ。

たまたま通りがけに見つけたその小さなCDショップには
僕が住んでいた頃には買う事が出来なかった
洋楽の輸入盤のCDが少しだけ置いてあった。
「お、釧路でも輸入盤が買えるようになったのか!」なんて思いながら、
ひととおり見たあと、当時話題になっていた
Red Hot Chili Peppersの「One Hot Minute」と
oasisの「(WHAT'S THE STORY) MORNING GLORY?」を買った。

んで、札幌のアパートに帰ったあと早速その2枚を聴いたんだけれど、
レッチリも悪くなかったんだ。ほんとにね。
でも雪の降り積もる真冬の札幌で、20歳の僕の心を撃ち抜いたのはオアシスの方だった。

何かに駆り立てられるように掻き鳴らされるイントロ。
こめかみに突きつけられるように目に浮かぶ曇り空と焦燥感。
ここからどこかへ向かおうとする強い意志。
暖かい土地からは決して産まれてこないであろう音楽。
何より声とメロディーが最高だった。

今も変わらないよ。信じられるのはそんな音楽。

カートコバーンが自らの命を絶つ事で伝えた憎悪と絶望のメッセージよりも、
「LIVE FOREVER」。
俺達は永遠に生き続けるとファーストアルバムで宣言した
ノエルギャラガーとリアムギャラガーに
僕は力強さと優しさを感じる。

「AS YOU WERE」
あなたがそうであったように。

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明日からロンドンへ行ってきます。
帰ってきたら弾き語りライブをやります。

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■2014年7月18日(fri) 下北沢LAGUNA
Laguma 6th anniversary special!!! 『Minnie the Moocher!!!』
OPEN 18:30 START 19:00 TICKET ¥2,000¥2,500(1drink)

出演)
小川敦也(CULT FLOWERS)
frills
高哲典
沼田謙二朗
※出番は3番目で20:20~出演予定。
※チケット予約は日付、名前、枚数を明記してcultflowers@yahoo.co.jpまで。
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このレコードの一曲目が強く強く胸に響くのなら、
例えどんな人生を送って来たとしてもそれで良かったと思える。

JOEY RAMONE 「DON'T WORRY ABOUT ME」
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行ってきます。


このレコードはとてもロマンチックだよ。

青白く燃え上がる炎。
果てしなく続くノイズの向こう側で、
歴史が始まる瞬間とその断片が煌めいている。

このレコードがイギリスのラジオから流れてこなきゃ、
my bloody valentineもoasisもいなかったのかもね。

俺達も冷えたアスファルトみたいな炎で、
光の歌を鳴らしに来たんだよ。

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■2014年5月23日(fri) 下北沢Daisy Bar
OPEN 18:30 START 19:00 TICKET ¥2,000+1drink
出演)
CULT FLOWERS
THE CROW NEST
THE WAKW UP HONEY
キンキーサロン
ザ・タリホーズ
※カルトフラワーズの出番は4番目で、21:00~出演予定。

■2014年6月5日(thu) 下北沢CLUB Que
OPEN 18:30 START 19:00 TICKET ¥2,300/¥2,500(1drink)
出演)
CULT FLOWERS
つづくバンド
GABA
ELECTRIC LUNCH
※カルトフラワーズの出番は2番目で、19:40~出演予定。

※チケット予約は日付、名前、枚数を明記してcultflowers@yahoo.co.jpまで。
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The Jesus and Marychain 「upside down」
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4月22日、クロマニヨンズのライブ会場でリバティーンズの再結成ライブの日を知った。
ロンドンハイドパーク、7月5日。

ああ、なんて事だろう!!その日ちょうど俺ロンドンにいるんだ。

クロマニヨンズのライブとリバティーンズ再結成が同時に降り注いだ4月22日を、
僕はきっとずっと忘れないと思う。

東京に住んでからの7年間、僕の身体にはいつだってリバティーンズの歌が流れている。
この世界にリバティーンズよりも最高のロックンロールバンドなんているんだろうかって、
本気で思った。
ロンドンへ行けばきっと少しでも何かがわかる気がして、
少しでも近づけるような気がして、7年間で三度ロンドンを旅した。

どんなにみじめな気分の時だってリバティーンズの歌があれば、
これが何か特別な名場面のような気がして、この世界の主人公は自分なんだって思えてくる。
そしてその上に立って自分にしか歌えない歌を歌ってやろうって気持ちになる。

こんな事を思わせてくれるバンド、僕は他に知らない。
リバティーンズのおかげで東京での7年間が宝石のように輝いている。

ありがとう。

THE LIBERTINES 「TIME FOR HEROES the best of THE LIBERTINES」
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4月22日、冷たい雨が降りしきる中、
僕はお台場へザ・クロマニヨンズを見に行った。

こうして他人のライブを見るのなんてひさしぶりの出来事。
なんとなく、ただなんとなく見てみようかなと思っただけで、
特に何かその日クロマニヨンズに特別な思いがあったわけじゃない。

何曲か好きな曲はあるし何枚かレコードは持っているけれど、
今はもうテレビから流れて来た時や、街を歩いていて偶然耳に入った時に聴くくらいで。
彼らの曲の全部を今はもう追いかけて聴いているわけじゃないし、
ほとんどの曲を知らない。ライブもずっと見ていないし。

だけどひさびさに僕の目に映る彼らはさ、
14歳の時、北海道の片田舎、釧路市民文化会館大ホールで
初めて見た時と何ひとつ変わらない姿のまま、
10代の頃、僕が夢中で追いかけた時の彼らのままそこに立っていた。
何ひとつ変わらずに、そう何ひとつも変わらずに。

だから僕も14歳の時初めて見た時とおんなじ、後ろの方で突っ立ったまんま、
ひとり黙りこくったまんま、微動だにせず見ていたんだよ。

ひとつだけ変わったなと思う事は、それは永遠を歌うようになったって事。
それがなんだか僕はすごく泣けてきて本当に嬉しかった。
もうそれだけで充分だった。

変わらずにいてくれてありがとう。

あなた達の歌を聴いて歩き出した僕は、
何ひとつ変わらず今もステージに立っています。

いつかとなりへ行くよ。憧れの。


今日は時間の話をしたからこのレコード。
THE TIMES 「GO! WITH THE TIMES」
泣きそうなメロディーと下手くそなギターポップモッドパンク!
最高さ。本当に。

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ひとりでやるライブって何やったって自由だし、
誰にも怒られないし、全部自分の思い通りに出来る。
何から何まで。

でも四人だとそうはいかない。
不自由さと思い通りにはいかないストレスがあって、
そこには摩擦や歪みが生まれるし、
一瞬の宝石を輝かせるための膨大な量のゴミを背負わなくちゃいけない。

だから好きだ。
そこにロックンロールバンドのドラマとロマンがあるはずなんだ。
僕はそう信じている。

ひさびさの札幌楽しかったよ。ありがとう。
東京は5月23日、下北沢でやります。

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■2014年5月23日(fri) 下北沢Daisy Bar
OPEN 18:30 START 19:00 TICKET ¥2,000+1drink

出演)
CULT FLOWERS
THE CROW NEST
THE WAKW UP HONEY
キンキーサロン
ザ・タリホーズ
※カルトフラワーズの出番は4番目で、21:00~出演予定。
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このバンドのポップさと不安定さと能天気さが素敵だと思う。
THE SIDDELEYS 「WHAT WENT WRONG THIS TIME?」

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シンシンと、シンシンと、今夜も雨が降っている。

きのう忘れた赤い傘を今夜は取りに行って来たよ。
今はレコードの森の中でジョーイ・ラモーンの声を浴びている。
どしゃ降りのニューヨークパンク。

最高だ。

今夜の雨のようなギターの音にのって「I don't want to grow up」って声がする。

ジョーイ・ラモーンの声はいつも美しくて悲しくて優しい。

RAMONES 「iAdios Amigos!」
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原曲トムウェイツのバージョンも最高だよ。


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